ハードウェアの準備

今回は秋月電子のSH7125Fベースボードキットを使いましたが、このキットは搭載しているパーツの割には価格が高いので、自作したほうが安くつきます。ADBGSH7125デバッガでこのベースボードに依存する部分はありませんので、金欠のかたは、ベースボード相当の回路を自作したほうが良いでしょう。ここでは、ベースボードを例にして説明します。

① FWEラインのカット

ベースボードの右下に電源スイッチ(SW2)、Bootモード/動作モード切替スイッチ(SW3)が並んでいます。このSW3は、モード端子MD1とFlash-ROMプロテクト端子FWEに繋がっています。ADBGSH7125デバッガは、ユーザープログラムのダウンロードにユーザープログラムモードを使用するため、SW3が動作モード側になっていても、FWE端子がHighである必要があります。
FWE端子は、ソフトウェアから見ると、単にFlash-ROMの誤消去を防ぐための書込み禁止端子に過ぎません。Flash-ROMの消去・書き換えはかなり複雑な手順を踏まないと実行できないため、プログラムが暴走したくらいでは誤消去・誤書き込みが発生することはありません。
なので、私は、ばっさりとパターンカットしてしまいました。不安ならば、ここは別のスイッチを付けて、プログラムのダウンロードをする時だけ、FWEをHighにするようにすると良いでしょう。

パターンカットは以下のようにします。
黒マルの部分がFWEのラインです。このパターンをカッターで削るだけでOKです。

② NMIスイッチの追加

これは必須ではありませんが、プログラムを中断してデバッガに制御を戻すにはいちばん簡単な方法です。NMIのラインはベースボードでは既にプルアップされているので、この端子をGNDとショートするようなスイッチを付ければOKです。
私は手持ちのジャンクで10pin のヘッダーがあったので、それに直接、ゴム接点のタクトスイッチをはんだ付けし、CN2に取り付けました。スイッチはCN2-23PinとCN2-27Pinの間につければOKです。
この、タクトスイッチを直付けしたヘッダを、CN2にさします。こんな感じ。


以上でハードウェアの準備は完了です。

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